日帰り大腸ポリープ切除

大腸カメラでポリープを切除している画像 当院では大腸カメラ検査中に切除したほうがいい大腸ポリープを発見した場合、その場で切除いたします。入院施設もあるため入院することも可能ですが基本的には日帰りで大腸ポリープ切除を行なっています。大腸ポリープが見つかってもその日は観察のみであったり、組織検査のみで後日、他施設で大腸ポリープを切除するために再度下剤を飲んで検査をすることを考えると1回で終わるため身体的、経済的に負担が軽くなります。

 当院では大腸ポリープを切除する方法として『Cold snare polypectomy』と『EMR:Endoscopic mucosal resection』を行っています。

 

コールドポリペクトミー(Cold snare polypectomy)とは

 コールドポリペクトミーとは大腸ポリープをリング状の金属ワイヤー(スネア)で絞扼し切除する方法です。大腸ポリープを切除する場合、以前は電気で組織を焼いて大腸ポリープを切除していました。ところがどんなに慎重に丁寧に処置を行っても電気で組織を焼灼すると後出血(治療後に出血すること)という偶発症のリスクが1~2%程ありました。コールドポリペクトミーは電気を使用しないため後出血のリスクをほぼゼロに近いくらい下げることができるため非常に有用な方法といえます。当院では癌を疑わないポリープや10㎜未満のポリープで行っています。

コールドポリペクトミーの実際の症例

 直腸にポリープがあります。


 拡大観察してみると癌化する可能性のある大腸腺腫を疑う模様が観察されました。


 金属ワイヤー(スネア)を用いて絞扼し切除します。



 ポリープとポリープ周囲の粘膜が切除されています。少量の血液が付着していますが出血なく終了となります。

 

EMR(内視鏡的粘膜切除術)とは

 EMRでは切除するポリープの粘膜下に生理食塩水を入れてポリープを持ち上げてリング状の金属スネアで切除します。生理食塩水で病変を持ち上げることで10㎜を越えるような大きなポリープや襞をまたいだポリープ、平坦なポリープ、早期大腸癌を一括切除できます。

EMRの実際の症例


15㎜の大腸ポリープです。

 

 生理食塩水をポリープの下に注入してポリープを持ち上げます。

 

 スネアにてポリープを一括切除しました。奥に切除されたポリープが写っています。



 クリップという道具を使って傷口をふさいで終了となります。クリップは傷口が治ると自然に脱落して便と一緒に外へ排出されます。