アルコール外来
あなたは一度でも、お酒を飲む量を減らしたい、あるいはお酒を飲むのをやめたいと思ったことはありますか?
アルコール外来では下記の一つでも該当された方が対象となります。
✔飲酒量を減らしたい、あるいは飲酒をやめたいと思っている方。
✔健康診断で肝障害を指摘されて原因はアルコールが疑われている方。
✔飲酒することで日常生活や仕事で支障がでている方。
✔自分の飲酒が適切なのか判断したい方。
✔飲酒が原因でトラブルを起こした方。
✔普段飲酒していて一度でも手の震えや幻覚がみえたことがある方。
✔家族から飲酒量を減らす、あるいはやめるように言われている方。
当院では昭和63年の開院からアルコール依存症などのアルコール医療を専門に多くのアルコールの患者さまの診療に携わってきました。飲酒をやめたい、やめたくないにかかわらず多くの患者さまを受け入れ、そして多くの苦しんでいるご家族さまと関わってきました。
今、日本ではお酒の消費量が減っているにもかかわらず、アルコール依存症の患者さまは増えているといわれています。厚生労働省の研究班では日本にアルコール依存症の患者さまは約109万人(平成25年推計値)いるといわれ、そのうちで治療を受けられている方は約4万3千人(平成23年調査)といわれています。治療を受けている方々が少ない原因は本人の病識のなさと病気への偏見があるといわれています。アルコール問題を本人が病気として認識できていないことが治療を遅らせる原因になっています。アルコール依存症というと昼間からお酒を飲んでだらけているとか、お酒を飲んで暴言・暴力を振るっているといった負のイメージがあり、周囲の人からはお酒をやめれないのは本人の意志の弱さが原因と思っているところがあります。意志の弱さ、恥ずかしいといったイメージが受診を敬遠させ治療を遅らせています。アルコール依存症は本当に意志が弱いからなるのでしょうか?アルコール依存症の本質は自分でお酒を飲むことをコントロール出来なくなっていることです。アルコール依存症になってしまうと自分でお酒をやめることができません。一時的にやめれたとしてもすぐに飲んでしまします。自分の意志が強くても自分でお酒をやめることが出来ないのです。一度アルコール依存症になってしまうとお酒を飲み始めたときのように調節してお酒を飲むことは出来なくなってしまいます。そのためアルコール依存症では断酒が継続出来ていることを治癒とは言わず回復といいます。アルコール依存症で回復された患者さまは以前のような普通の生活をおくることが出来るようになります。アルコール依存症でお酒をやめたくてもやめれない方、アルコール依存症まで至っていないけどアルコールを減らしたいと思われている方、アルコール依存症の患者さまをもつご家族の方々の少しでも助けになれるような外来になればと考えております。以前の健康だったころに戻るために勇気をもって受診しましょう。
アルコール外来の初診は予約制になっておりますのでお電話で予約をして来院してください。予約をされていない場合は長時間お待たせしたり、最悪の場合、診察できない可能性がありますのでご了承ください。
初診時に入院になることもありますので入院のご用意をされて受診していただくことをお勧めいたします。